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since 2008.3.16 自分の趣味や日々感じていることについて書き綴っていこうと思っています
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三越本店で行われた「第10回世界の万年筆祭」への来場目的の一つに中屋万年筆を試してみるという事があった。以前から中屋の漆の万年筆には興味を持っていたのだが、少し高価でこれならペリカンのM1000の方がいいかなぁとか思っていた。丸善などで陳列しているのは見たが、店員さんに試し書きをお願いする勇気が無く(他の万年筆は買う気がなくても遠慮無くお願いするのだが...)、ただ眺めるだけだった。

中屋万年筆のブースに行くと様々な軸やペン先が用意されていて、それぞれ手に持ったり、試し書きをする事が出来た。女性の店員さんと色々話しながら漆塗りの万年筆の質感と手の感触を確かめて、すぐにでは無いがいつか買おうと決めたのだ。
ところが、家に帰ってからも私が所有しているペリカンや、モンブラン、セーラーなどとは違った感触がどうしても忘れられず、頭の中は中屋万年筆一色、試験の合格祝いということで(試験の難易度と比べるととてつもなく高価だが...)かなり買う気で再訪することになる。

翌々日、開店と同時に会場入りし、最短距離で中屋万年筆ブースに行きたい気持ちを抑え、遠回りで各社のブースを見たり試し書きをしながら気持ちを落ち着かせ、いよいよ中屋万年筆ブースへ。ここの万年筆は軸やクリップ、ペン先を自由に組み替えられるBTO製品だ。会場に来ていたペンデザイナーの吉田さんと色々話をしながらクリップ付のライターモデルか十角軸モデルに絞り込む。散々悩んだ末に手にぴたっとくっつく感触のライターモデルのロング赤溜にする。ペン先は太字にした。太字といってもペリカンのMくらいの太さだ。吉田さんは「こんなのもありますよ」とカッパー色のペン先とクリップを見せてくれた。これが深紅の軸にとてもよく似合う。金色より落ち着いた感じで私好みだ。別料金だったが、後で後悔しないようにとお願いしてしまった。

最終の仕様が決まり、吉田さんにペン先の調整をして貰う。カルテに住所と氏名を書くように言われ、試し書き用のペンで記入する。最後に自分の筆圧や筆記速度、ペンの傾け方などを記入する欄があったが、そこは書かなくていいと言われ、吉田さんはペン先をスチームで暖め、手と小さな砥石を使って調整が始まる。しばらくして「試してみてください」と手渡されたペンは掠れもなく、インクフローも良く、書いた文字がきらきら輝く。私が名前を記入しているときに筆記角や筆圧などを見ていたのだろうか?(大井町の某店のようだ)私の筆記角にぴったりだ。布製のペンケースと桐の箱に入れて貰い、ルンルンで持ち帰る。

家に帰り、早速原稿用紙やノートにいたずら書きをして楽しむ。この漆独特の手に吸い付くような感触が快感だ。ペン先もインクドバドバで書いていて気持ちがいい。久しぶりにいいなぁと思う万年筆に出会ったような気がする。こういうイベントの時で無ければ対面で調整して貰い、その場で持ち帰ることが出来ない万年筆なので、半ば衝動買いだったが、良い買い物をしたと思っている。大幅予算オーバーになってしまったので、しばらく万年筆は買わないつもり....だが....。

nakaya.JPG








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